ポエムハート

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更新日 2008-05-08 | 作成日 2007-12-25

採用情報

プレジデンツ・データ・バンク社トップインタビュー


「成長ベンチャーTOPが語る」

ユニークな採用・育成理念のもと、独自性あるサービスを日々生み出すポエムハート株式会社 代表取締役 石丸 佳司氏にお話を伺いました。


▲現在の事業内容をお教えください。

簡単に言うと、いわゆるシステム開発や運用保守ということになります。ソフトウエアハウスのような事業がメインですが、将来的には社外の仕事は契約社員に任せ、社員は社内で自社提供サービスやソフトの開発に専念させるという構想を持っています。
その第一弾として、現在、社内ポータルサイト関連の案件を成功させることに注力しており、人材の確保・育成に力を入れている段階ですね。この事業は特許申請の準備を進めており、2008年10月くらいのリリースを目指しています。2007年期の売上目標は、前期の5倍に当たる5億ですが、このポータルサイト事業が成功すれば20億規模の売上も目指せると考えています。

また関連会社として、法務系のアウトソーシングを請け負う株式会社ハートがあります。実は、もともと弊社に面接に来た人が、結果的には不採用になったのですが、いろいろなアイデアを持っている人だったので、では会社を作ればいいとアドバイスして設立された会社なのです。資本提携などはこれから行う予定ですが、将来的には連結決算を含めたグループ会社として連携したいと考えています。他にも2008年中にはもう1社子会社を設立しようと思っています。


▲社員数はどれくらいになりますか?

 創業の翌年である2007年1月時点では私を入れて4名でしたが、そこから毎月4〜5名採用し、07年末で正社員が30名超、契約社員も含めると40名近くになりました。当初は07年末の段階で20名の予定だったのですが、優秀な人材が順調に増えている状況ですので、2008末には100名にしようという目標を立てています。


▲創業2年弱で40名規模にまで成長した秘訣は何でしょうか?

採用に関して、とにかく面接をたくさん行うのが私の方針です。他社では、年齢制限や業界経験の有無などで、面接前にある程度選別してしまうことが多いでしょうが、私はたとえ50代の方でもお会いしてお話を聞くことにしています。そうすることで、自分の勉強にもなるからです。今までに500名以上は面接をしましたね。
採用率は、10名の方を面接して1名を採用する程度。当初は、応募者から断られることも多かったのですが、今はこちらでお断りすることのほうが多くなってきました。10名のうち、7〜8名はこちらでお断りし、2名くらいの方に断られる、という状況ですね。

 また弊社では、未経験者を積極的に採用しています。たとえ未経験でも、優秀な人は1〜2年経てば独り立ちできる。技術はあとからでもついてくるという理念のもとに、技術者タイプよりも営業タイプの人を、人柄や将来性を重視しながら採用しています。
 今は日本中で技術者不足になっている状況のためか、技術者の方がわがままになっている面も感じられます。それならば未経験者を育てたほうが、会社のチームワークもよくなり、結果として強い組織を作ることができると考えました。こうして採用した人は、最初はサポート業務であっても、早い人だと1年で独り立ちし、今はプログラマーとしてバリバリがんばってくれています。

以上のような採用方針は、他の会社とは違う弊社だけの独自性だと思っています。この採用方針により、私が目指している理想的な組織像に向けて、どんどんよい方向に向かっていると言えますね。


▲IT系の企業で未経験者を積極的に採用するというのは確かにユニークですね。 

実を言えば最初は、技術者不足なので未経験者を採用せざるを得ないという状況だったのです。でも、そうするうちに、むしろこのほうがいいかなということになり、採用に関する考え方に軌道修正をかけました。
 実際、現在の社員の経歴はさまざまで、美容師やトリマー出身という人もいます。でも、たとえ他の会社では未経験のために採用されなくても、適切なタイミングと見合った仕事を与えれば能力を発揮することは多いにあります。ポエム(洞察)とハート(心)という社名の由来にもあるとおり、従来の常識にとらわれず、その人の本質を見極める眼が大切だと思っています。

また弊社では、新規採用した未経験者に対して、社員教育、幹部教育を徹底的に行っています。5月に入社した社員を、10月には幹部会議に出席させることもあるので、スピードという部分で、社員たちも多少戸惑っているところもありますが…。でも、ベンチャーというのはスピードが大切。スピードを落としてしまうのは良くないと思っているのです。だからスピードを大切にし、常にチャレンジャーであり続ける人材の育成に努めています。

今は社員にも新規事業のアイデアをどんどん出してもらっています。単なるソフト開発だけには終わらせず、社員一丸となってベンチャー精神を発揮し、次のステップへと発展していきたいと考えているのです。1人でやれることは限界があるので、社員全員で知恵を出し合って一緒に事業を成長させるという社風を大切にしています。最初は、未経験で何も知らない人を教育するのは大変でしたが、社員教育と面接に時間を割いたことが、今は実を結びつつある状態ですね。


▲社員教育ではどのような点に留意されているのですか。 

とにかく私自身が一対一で社員と向き合い、本音で率直に話し合うことを大切にしています。大企業とベンチャーの感覚は全然違うということ、そしてベンチャー精神を植え付けることに非常に留意しています。今は少しずつわかってきた人が出てきたかなという状況です。そういった社員が核として戦力になりつつある状態ですね。


▲起業に至った経緯をお聞かせください。

もともと、システムエンジニアとして、ある大手会社で20年間勤めました。そのときの業務内容は、証券、金融、生保という様々なユーザー様に対しての汎用プログラム開発です。その仕事で身につけた技術を、次の世代に伝承したいと思ったのが起業のきっかけです。私が勤めた会社は、技術者にとって決して優しい環境ではなかったのですね。ですから、新しい技術者たちを育てるためにも、自分の思い通りにできる自由な環境を作りたいと思ったのです。本当の意味での技術者の楽園となる会社です。

退職して1年間は契約社員をしながら、起業の準備を行いました。私自身、いろいろな新規事業のアイデアを世の中に出していきたいという思いもありました。先ほどお話した社内ポータルサイトも、日本にないビジネスプランとして考え出しました。どちらかというと私は、営業系よりも企画系の人間なので、新しいプランを考えるのが大好きなのです。


▲20年間続けた技術職から企画メインのお仕事に転向される戸惑いはなかったのですか。

 システムという仕事は枠に合わせることが必要で、人と違っていると怒られてしまいます。今は人と違うことをしなければいけないという面で、確かに全く違う仕事になりましたね。
でも、実はシステムエンジニアのほうが向いていなかったのです(笑)。それでも20年間続けたのは、逆に自分の不得意分野を続けることで成長できる部分があるのではないかと考えていたからです。ただ、やはり基本的に向いていないので辛かった。だからこそ、これから第二の人生は思いっきりやりたいと思っています。この年で起業したからには、その分、人の10倍頑張りたいと考えています。


▲企業としてどのような目標を掲げていますか?

将来的には世界に通用するものを開発したいと考えています。日本のみならず世界でも、弊社でないとできないようなサービスの提供ですね。
そのために今後もベンチャー精神にあふれた優秀な社員を採用したいと考えています。私自身は、どちらかというと社員に仕事を任せるほうなので、今後は社員のリソースを活用して新たな企画を立ち上げたいと考えています。そういう意味での企業としての伸びしろはまだまだあると思っています。未来を信じて、これからも自信を持って事業を拡大していきたいですね。


▲最後に事業にかける想いをお聞かせ下さい。

自分たちの存在と仕事を通して、世の中を良くするための商品やサービスの開発をこれからも行いたいと思っています。現在の事業も、ある意味、社会貢献的な部分があると考えています。自分たちのお金儲けだけを目指していても、決して成功しないし限界がある。逆に社会に受け入れられるものを作れば会社は発展する。そうやって、奇をてらわず一歩一歩まじめに正しい道を進んで行き、振り返ったら高いところにいるというのが理想ですね。

この事業を通じて世の中に何かを残すというのは、大げさに言えば私の使命だと考えています。そこに、この会社ならではの独創性があれば、これからも自然に会社が生き残っていくのではないかと信じているのです。